横浜市が30日に市議会で予定していた、IR(統合型リゾート施設)の要件を定めた実施方針案の説明を見送ることが分かった。IR整備地域の選定基準を示す国の基本方針の策定が遅れていることを踏まえてのこと。産経Bizが伝えた。
市は4月、実施方針の公表時期を6月から8月に延期すると表明。その際に、施設の要件や構想の方針案を6月下旬の市議会で説明するとしていたが、いまだ国の基本方針が発表されていない状況下にある。
同紙は、「市関係者によると、こうした内容を把握した上で、市の方針を決めるべきだと判断した」と伝えている。林文子市長は6月26日の市議会で「長期的な視点ではIRは経済牽引の起爆剤になる」と述べ、改めてIR誘致推進への意欲を強調している。