サンズ・チャイナが20億米ドル(約2,147億円)をかけて行うサンズコタイセントラルのザ・ロンドナー・マカオへの改装の第1フェーズが9月までに完成予定であることを、同社社長のウィルフレッド・ウォン博士が明かした。
月曜、Inside Asian Gamingなどのメディアの前で、ウォン博士は、同ホテル・カジノの改装は、予定よりも早く進んでおり、この壮大な計画の建設作業は新型コロナウイルスのパンデミックの間も続けられてきたと話した。
博士は、「当社の建設作業は先延ばしにされるどころか、観光客がいなかったことで予想よも早く進んでいる。ザ・ロンドナー・マカオは2020年と2021年に段階的にオープンするが、建設の大半は完了している。正面部分だけが、まだ政府の承認を待っている」と述べた。
サンズ・チャイナが以前明かした通り、ザ・ロンドナー・マカオの外観の改装によって、施設のメインの正面部分ではビッグ・ベンの時計台とともに英国会議事堂が再現される予定。
内部には、6,000席の新アリーナ、リブランドされた新モール「Shoppes at The Londoner」、ストリートショー、VR体験、そして新しい中国東北地方及び四川料理レストラン、タイ料理レストラン、英国風レストラン「 Churchill’s Table」、そして有名シェフのゴードン・ラムゼイ氏によるガストロパブが作られる。
プロジェクトではまた、既存MICE施設の収容能力の拡大も計画されており、ウェストエンドのブロードウェイショーもシアターで上演される予定。ザ・ロンドナーにはピカデリーサーカスのエロス像、2階建てバス、パプ、電話ボックス、ポップカルチャー、衛兵交代、その他ロンドンを象徴する多くの物が設置される。
ゲーミングスペースは変わらないものの、サンズ・チャイナはゲーミングオプションの拡大の可能性も示唆しており、テーブルは最大450台、スロットマシンは2,000台にまで増える可能性がある。また客室数は4つのホテルで合計6千室以上となる。そのうちの約600室が以前はホリデーイン・マカオとして知られていたホテルの中の高級スイート客室になる予定。
ウォン博士は9月が注目の月だと強調した一方で、具体的な開業日はまだ決まっておらず、その時の入境制限次第だと述べた。
同氏は、「(ザ・ロンドナー・マカオのオープンの)ペースが政府の入境口の再開方針と一致していることを願っている。十分な数の訪問客が来次第、いつでもザ・ロンドナー・マカオをオープンすることができる」と述べた。
ウォン博士は、フォーシーズンズの高級スイート工事も完了しているが、こちらもオープンは旅客が戻り始めるまで先延ばしにしていることを明かした。
その間、月曜に発表されたサンズ・チャイナの3日間のショッピング・カーニバルが、2020年8月7日から9日までコタイ・エキスポで開催される。
500のブースが用意されており、地元中小企業およびサンズの小売業者の両方が、現地住民および観光客をターゲットにした無料のビジネスプラットフォームとしてカーニバルへの参加登録をすることができる。