日曜深夜、Manila Bulletin紙が、オンラインゲーミングオペレーターズ(POGO)の迫りくるフィリピンからの「集団脱出」を伝え、PAGCORのアンドレア・ドミンゴ会長兼CEOの言葉を引用した。ジャンケット事業者のサンシティグループがフィリピンのオフショア事業を停止したという噂を確認するよう求められた時、PAGCORトップのドミンゴ氏が「そうだ」と答えた。
Manila Bulletin紙はまた、PAGCORのオフショアゲーミングライセンス部門バイスプレジデント補佐のホセ・トリア氏が、「他にもライセンスの中止を計画している企業があると聞いているが、正式な文書は受け取っていないために、まだ名前は挙げられない」と付け加えたとも伝えた。
サンシティグループは、昨夜伝えられたPAGCORのコメントを受け、Inside Asian Gamingに直接回答し、「サンシティグループは世界的なVIPエンターテイメント統合型複合企業として発展するための努力を惜しまない。マニラでのジャンケット事業は、我々にとって確実に重要なものであり、この特定の時点で マニラを去る理由が見当たらない。
アンドレア・ドミンゴ女史による発言に関して、我々は彼女が遠隔ベッティングサービスの話をしていると捉えており、それはサンシティグループがマニラで運営するジャンケット事業とは全く関係がない。
我々は、マニラで認可を受けたゲーミング事業者の中でVIPエンターテイメント事業を継続して発展させ、ゲストに継ぎ目のないVIPサービスを提供する」と述べた。
サンシティグループは、VIPエンターテイメントサービスのアジアトッププロバイダーで、カジノおよび統合型リゾート運営へと進出している途中段階にある。同社は日曜、34%を所有するベトナムのIR「ホイアナ」の限定プレビューオープンを行なった。また、ロシアの統合型リゾート「ティグレ デ クリスタル」の運営を行うサミット・アセント・ホールディングスの24.74%の株式も保有し、マニラのウェストサイドシティ・リゾートワールドで7億米ドル(約751億円)のホテルとカジノを開発している。
サンシティは、日本での統合型リゾート開発の有力候補でもあり、今年に入って和歌山県でRFP(事業提案公募)への資格を得たたった2社のうちの1社になっている。
「IR2.0」とも呼ばれるサンシティの和歌山IR構想は、サンシティが持つ独自資源、ネットワーク、強みそしてリゾート経営の経験を活かしながら、同地方の文化、歴史、自然の風景を強調し世界に紹介することを目指している。