モナコのカジノ事業者、ソシエテ・デ・バン・ド・メール(SBM)が最近、2020年3月期に2,610万ユーロ(約31億4,789万円)の連結純利益を計上したことを発表した。この増加は収益が18%増加したことによるもので、前年度の利益は260万ユーロだった。
SBMは、日本でのIRライセンス獲得レースにおいて、マカオのギャラクシーエンターテインメントグループと提携しており、ギャラクシーが2018年に4,240万ユーロで取得した5%を保有している。
デジタル決算発表の中でSBMは、収益が前年度の5億2,650万ユーロから2019/20年には6億1,980万ユーロへと増加し、中でもゲーミング粗収益はスロットマシンの好調な成長によって2億3,980万ユーロへと7.7%増加したと述べた。
SBMは、新型コロナウイルスの世界的流行によって3月に取引高1,500万ユーロを失ったと予想していたにもかかわらず、取引高9,330万ユーロ増に強調される今回の業績改善となった。
ジャン=リュック・ビアモンティCEOは、「この取引高9,330万ユーロ増は、全事業セクターで会計年度を通じて2月末まで継続して計上された収益改善の結果だ。しかしながら会計年度の最終月は新型コロナウイルス感染症流行の結果から大きな打撃を受けた」と述べた。
SBMはアルバート公の命令を受けて、3月中旬にカジノとレストランの営業を停止した。ホテル エルミタージュとル・メリディアン ビーチ プラザがその後すぐに休業し、オテル ド パリとモンテカルロ ベイ ホテル & リゾートは長期滞在客向けに部分的な営業を続けてきた。
それにもかかわらず、ホテル収益は2018/19年の2億5,370万ユーロから2億8,430万ユーロに増加し、賃貸収入は5,190万ユーロから9,600万ユーロに増加した。