ウィン・マカオは、新型コロナウイルスによる入境制限の影響で、2020年4月と5月の調整後EBITDA損失額が1億2,610万米ドル(約135億円)と1億1,880万米ドル(約130億円)の間になると予想していると話す。2019年同期間の調整後EBITDAは2億1,520万米ドル(約230億円)だった。
この最新情報は、香港証券取引所への木曜の報告書の中で提供されたもので、その中でウィン・マカオは、投資家への社債の公募を実施する計画を明かし、調達された資金は、新型コロナのパンデミックの影響から事業が回復するまで、一般事業目的で使用、そして信用融資枠の下での借り入れ残高の一部返済に充てられる予定。
ウィン・マカオは、4月と5月の合計営業収益が1,790万(約19.1億円)から1,900万米ドル(約20.2億円)の間となり(2019年同期間は7億5,970万米ドル)、1日の調整後EBITDA平均損失額は200万米ドルになると予想していると述べた。
同社は、「2020年5月31日までの2カ月間でテーブルゲームの勝率が調整後の施設EBITDAにおよそ2,400万米ドルもマイナスの影響を与えたと予想しており、2019年の同じ期間のマイナスの影響は1,200万米ドルだった」と述べた。
このレベルの損失は、マカオと広東省のトラベル・バブル(複数国間で隔離なしで人々の往来を許可すること)の可能性に関して香港が独自の入境管理政策を再検討する予定をしている少なくとも6月まで続くことになる一方で、ウィン・マカオは入境制限が緩和され始めれば、そのプレミアムに重点を置く戦略が役立つことになると付け加えた。
同社は、「マカオでの回復は、プレミアム顧客が主導すると見ている。例えば、2020年2月20日の施設再開後の5週間、ゲーミング粗収益は、過去のゲーミング粗収益ランレートのおよそ25%で推移し、大幅な渡航制限にもかかわらず、主にVIPとプレミアムマス市場のゲストが原動力となった。
この期間中、当社の調整後施設EBITDA損失額は、およそ80万米ドル減少し、休業中の日常的な事業費はおよそ250万米ドルだった。我々は過去のゲーミング粗収益ランレートの45%から50%あたりに達することができれば、損益分岐点の調整後施設EBITDAを達成できると予想している」と述べた。