北海道の苫小牧市は、IR(統合型リゾート施設)などの開発を候補地で進めた場合の環境への影響について、「保全措置に配慮すれば100ha程度の用地を確保できる可能性がある」とする調査結果をまとめた。IRや民間のリゾート施設の建設候補地となっている植苗地区で開発を進めた場合の環境への影響について、動植物や地下水などのこれまでのデータを整理した結果。
IRの誘致に関して鈴木直道知事は、自然環境への影響などを理由に今回(2021年1月〜7月)の国への申請を見送りを表明したが、将来的な誘致への選択肢は捨ててはいない。鈴木知事が見送りを表明した後の3月、「今後も予算を組みIR誘致を目指していくのか」というIAGの質問に対し同市の担当者は、「MAプラットフォーム(東京・港区)による大規模リゾート開発の計画もあり、市が推し進めている国際リゾート構想推進事業は継続していくつもり」と回答している。また同市は2020年度予算でIR推進事業費として1,500万円を確保しており、今後もIR誘致を念頭に、鈴木知事や道内に事務所を構えるIR事業者などに向けてアピールを続けていくとみられる。