ギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)のルイ・チェ・ウー会長は、マカオのリゾート事業者およびその関連会社の損失が増え続けているために、マカオ-広東省間の入境制限が1カ月以内に緩和されることへの願いを表明した。
ギャラクシーが利用できる流動性という点ではマカオのゲーミングコンセッション保有6社の中で最も健全であると見られている一方で、同社は、新型コロナウイルスパンデミック中の日常的な支出が280万米ドル(約3億56万円)にのぼっていることを明かした。新型コロナの影響でマカオから出境して広東省に戻る人に強制隔離が実施されており、それによってマカオへの訪問はほぼ停止状態になるまで鈍化した。
ルイ会長は、GEGの年次株主総会後に香港メディアに対して、「カジノ営業停止が確実に当社のビジネスに大きく影響した。
パンデミック中の損失額を算出することはつらいが、感染拡大を阻止するために政府方針に従い、尊重しなければならない」と述べた。
ルイ会長は、ギャラクシーが以前は6月7日に入境制限が大幅に緩和されると期待していたことを明かした。その後香港で再び感染が広がったことで、マカオと広東省を含む3つの地区の間で期待されていた「旅行バブル」への遅れが避けられなくなっている。その間、ルイ会長の息子でギャラクシーの副会長を務めるフランシス・ルイ氏は、同グループが近い将来の出入境口の再開にむけて準備を整えており、費用管理にベストを尽くしていると述べた。同氏はギャラクシー・マカオの第3、第4フェーズの工事は続いているとも付け加えた。
マカオ政府が、2022年6月に全社の期限が切れるマカオのコンセッション保有者のゲーミングライセンス延長を検討すべきかどうか聞かれたルイ会長は、「マカオ政府はマカオの現在の状況を理解しており、公平に対処してくれると信じている。」と答えた。
中国政府が香港に導入しようと提案中で、大きな議論の的になっている新しい国家安全法の話題については、香港の不動産開発大手、ケーワー・インターナショナル・ホールディングスの会長も務めるルイ会長は、香港の安定した経済に害を及ぼさないことを願うと述べた。
ルイ会長は、「香港は経済繁栄の街であり、政治を気にしている人は非常に非常に少ない。一般の人はただただ、その生活を続けていきたいだけだ」と述べた。