違法犯罪組織のメンバーが江蘇省南通市で警察に逮捕された。当局は、同グループが中国本土からマカオへの渡航を調整したり、中国本土でのオンラインギャンブルを企画したことを突き止めていた。
現地警察は先週、今回の事件を「オフショアギャンブル巨大組織」によるものだと明かした。13億元(約200億円)の賭博資金に相当する「オフショアギャンブル巨大組織」と説明されている今回の事件には、犯罪者18人とギャンブラー100人が関わったと言われている。主要容疑者たちは2018年に初めて逮捕された。
中国メディアの報道によると、主な容疑者は、江蘇省の海門市を拠点にする「施(シ)」という苗字の男。「施」は、マカオの投資会社代表だと主張し、2018年5月に逮捕された。2018年4月、南通警察は、「施」および他の容疑者が2007年から中国本土の客をギャンブル目的でマカオに渡航させていたこと、そして海門市でギャンブラーがインターネットと電話を通じて賭けを行うオンラインゲーミングクラブも設置していたことを突き止めた。
同治安当局は、「施」がマカオにギャンブラーを運ぶことでおよそ2,340万香港ドル(約3.3億円)と1,170万元(約1.8億円)を稼いだと述べた。「施」が組織したそれら「ゲーミング事業者」は、プレイヤーにマカオカジノのアカウントを与え、1%から2%の手数料を取る。犯罪組織は、違法闇賭博にも関わっていた。
警察は、「施」が前もって顧客にチップをわたし、後で支払うべき額の取り立てを行い、しばしば暴力的な手段や拘束がそのプロセスの一部として用いられていることも説明した。
南通高級人民法院は、2020年初頭に事件の2度目の発生を発表していた。
「施」には懲役16年、罰金1億2,300万元(約19億円)の支払いが言い渡されている。