韓国トップの外国人専用カジノ事業者、パラダイスが5月、298億ウォン(約27億円)のカジノ売上を計上した。前年同月比では51.2%の減少になるものの、同社が持つ4つの施設の再開の後、4月の79億4000万ウォンから大幅に増加した。
テーブルゲーム売上高は前年比52.4%減の273億2,000万ウォン(約15.5億円)で、マシン売上高は32.4%減の24億8,000万ウォン(約2.2億円)となった。2020年1月からの5カ月間の合計では、売上高が1920億6,000万ウォン(約172億円)へと31.3%減少した。
5月のテーブルドロップ(掛け金)は、前年同月比68.7%減の1,833億3,000万ウォン(約164億円)、1月から5月では448.2%減の1.4兆ウォン(約1,300億円)だった。
韓国が新型コロナウイルス感染拡大防止のために現在も国境を閉鎖していることで、アナリストのDS・キム氏、デレク・チョイ氏、ジェレミー・アン氏は、その結果を「現在の状況を考えるとかなり妥当だ」と述べ、回復への主な推進力として現地海外駐在員の繰延需要を挙げた。
アナリストたちは、「簡単に言うと、現地海外駐在員からの需要が、すぐにパンデミック前の水準にまで完全に回復したようで、繰延需要が本当に存在していることを示している。これがもし、他のゲーミング地域で今後営業が再開された際に、同じ現象が見られることを願う」と述べた。
パラダイスは、新型コロナウイルスの影響で3月23日にパラダイス シティ、パラダイス ウォーカーヒル、パラダイスカジノ釜山そして済州グランドの営業を停止し、その後済州グランドを4月13日に、残りの3つを4月20日に再オープンしていた。韓国のカジノの中では一番早い営業再開だった。