客にバカラ賭博をさせたとして、愛知県警は17日未明、賭博開帳図利などの疑いで名古屋市の違法カジノ店「Q」を家宅捜索し、店の従業員や客ら計23人を同容疑などで逮捕、バカラ台4台と現金約700万円などを押収した。客の一人は「新型コロナウイルスの影響で休業してやることがなく、週に2~3回は来ていた」などと供述している。警察は、カジノ店で得た利益が暴力団の資金源になっている可能性もあるとみて調べている。
新型コロナウイルスの感染拡大後、違法カジノ店の摘発が相次いでいる。警察庁の犯罪統計資料によると、今年1月から4月までの期間における違法賭博での認知件数36件(昨年同期間:72件)、検挙件数36件(同:52件)、検挙率100%(同72.2%)、検挙人員140人(同83人)となっており、検挙数は減っているものの、検挙率及び検挙人員、一件あたりの検挙人員が大幅に増加している。