ベトナムで唯一国民が利用できるカジノであるフーコック島のコロナリゾート&カジノが、新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるための3週間の休業を経て、再び開業し営業を再開している。
コロナ・カジノのゼネラルマネージャー、ゴラン・ミロシェスキ氏は、Inside Asian Gamningに対して、2019年1月に第1フェーズをオープンした21億米ドル(約2,238億円)の同リゾートが4月21日に営業を再開したと話した。しかしながら、施設のどのエリアでも、一度に入れる人の数が30人以下に制限されており、各日営業時間は午後6時から午前6時までの12時間のみとなっている。また、今後通知があるまで公のイベントは許可されていない。
ミロシェスキ氏は、「今週末時点の政府からの最新の情報を待っている。前向きなもの(だと期待している)を」と述べた。
コロナリゾート&カジノには、3年間のトライアル期間が与えられており、特定の資格要件を満たせばベトナム人による賭博行為が認められており、その要件には最低月給1,000万ベトナムドン(約46,100円)などがある。
カジノ運営はオランダのアップフィニティ・ゲーミング・マネジメント(Uppfinity Gaming Management)が行なっており、ミロシェスキ氏はこの会社のCOOも務めている。
ベトナム政府は、2016年に初めて3年間のパイロットプログラム計画を発表し、計画の下でベトナム国民は政府が選んだ3つの特定のカジノでのギャンブルが許可されることになっていた。今後オープンが予定されている他2つのカジノには、ベトナム企業のサン・グループがハノイ近郊に開発中のカジノ、そしてヴァンドン特別行政経済区内に開発中のカジノが含まれると言われている。
ベトナムの全カジノが再開しているわけではなく、オーストラリアに上場するドナコ・インターナショナルに関しては、今後通知があるまでラオカイのアリスト・インターナショナル・ホテルにあるカジノの休業期間を延長している。