メルコリゾーツ&エンターテインメントは、子会社のMCOノミニー・ワンが銀行団と最大148.5億香港ドル(約2,043億円)のシニア・ファシリティ契約を結んだことを発表した。
メルコがオーストラリアのクラウン・リゾーツに持つ全株式9.99%分を5.5億豪ドル(約385億円)で売却する取引を完了させた同日に発表されたこのシニア・ファシリティ契約は、中でも特にメルコリゾーツ(マカオ)とドイツ銀行の間で2015年6月に結ばれた136.5億香港ドル(約1,877億円)の融資枠の借り換えを目的にしている。メルコは、新型コロナウイルスの世界的な流行の影響と闘い続ける中で、同社および子会社の「一般的な会社資本および運転資金の目的」でも使用する予定だと述べた。
この新しい与信枠契約の期間は5年間で、MCOノミニー・ワンには最大77.5億香港ドル(約1,066億円)までの増加型与信限度額の下でさらに借り入れを行うオプションが与えられている。メルコは、2020年5月6日に(またはその前後に)この与信枠の最初の借り入れを行うつもりだと述べた。
メルコにとっての多忙な水曜の後で同社の流動性ポジションを評価した投資顧問会社バーンスタインのアナリストたちは、メルコが「クラウン・リゾーツの10%の持株の売却そして拡大された新クレジット・ファシリティによってさらに増強されている。
この強固な流動性資金は、メルコに現在のキャッシュバーン(資金燃焼)に関しての安全性、そしておそらくより重要なことに、今後生じる可能性のある機に乗じた投資の機会のための流動性も与えてくれる」と述べた。