フィリピンのゲーミング規制当局、PAGCORが、2020年1-3月期にゲーミング営業からの収入が5.7%減少し172.2億比ペソ(約364億円)となったことを報告した。
新型コロナウイルスのまん延を防ぐためにマニラにある全てのカジノが3月15日から、そしてフィリピンの主島であるルソン島全域のカジノが3月16日から休業したためにこのような結果となった。マニラを含むルソン島のほぼ全域での休業が現在も続いており、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は先週、強化されたコミュニティ隔離措置を少なくとも5月15日まで延長した。
火曜に公表されたPAGCORの20年第1四半期包括利益報告書によると、この期間の利益は7億7,740万比ペソ(約16.4億円)に落ち込み、49.9%の減少となった。これは2020年以前の14.2億比ペソ(約30億円)という同四半期の目標を大きく下回っている。
PAGCORは、その憲章に定められた通り、50%の政府分配分と5%のフランチャイズ税など、合計90.4億比ペソ(約191億円)のゲーミング税および拠出金、そして企業の社会的責任の貢献額として44億比ペソ近くを支払った。
2019年のゲーミング収入には、認可カジノアからの68.2億比ペソ(約144億円)とPOGOからの18.1億比ペソ(約38億円)が含まれていた。
Inside Asian Gamingが最近伝えた通り、ブルームベリー・リゾーツのエンリケ・ラソン・ジュニア会長兼CEOは、新型コロナウイルス感染症の影響が長引くことが予想されることから、フィリピンのゲーミング事業者にとって2020年は不毛の年であると述べた。ラソン氏は先週、ブルームベリーの旗艦施設のソレアリゾート&カジノの営業再開は、たった20%の能力での再開になる可能性が高いとも述べた。