横浜市は20日、IR(統合型リゾート施設)の誘致推進について実施したパブリックコメントで、計5071人から意見が集まったと発表した。同市が実施するパブリックコメントでは、2006年の「長期ビジョン素案」での4715人を抜き、過去最多となった。市は提出者数について「市民の関心の高さ」と受け止めている。
同市はIR誘致に関わる「実施方針」の参考にするため、3月6日から1カ月間、パブリックコメントを実施した。しかし現在、猛威を振るう新型コロナウイルスへの対策を優先するため、IR関連の手続きを2カ月延期することを今月15日に発表し、4月下旬に想定していた市議会常任委員会への説明を6月下旬に先送りし、実施方針の公表は8月に延期するとした。パブリックコメントの結果は、実施方針などとともに8月に公表する予定。
スケジュールの遅れに伴う影響について、林文子市長は15日の定例会見では「政府が(2021年1~7月に申請を受け付けるとの)方針を変えない以上、市として工夫したい」と述べている。