マカオの賀一誠行政長官は、マカオ立法会本会議に向けた初の施政方針演説の中で、ジャンケットの規制を厳しくする一方でマカオのカジノ事業者たちにはマス市場の開発に焦点を当てること、そして非ゲーミング部門を改善することを継続して強く求めていくと明言した。
その後の記者会見を前に詳細は明かさなかった一方で、賀長官は、マカオのゲーミング業界に話題が及ぶと保守的な方針を示し、「近隣地域および世界のゲーミング業界の発展と方針に注意を払いながら、持続的に発展」しながら、「適度な規模」で成長していくことを指し示した。
賀長官は、政府は、「非ゲーミング要素の拡大によってマカオを観光とレジャーの世界の中心地にしていくために、ゲーミングと非ゲーミングの相関関係を促進しながら」、継続して「ゲーミング事業者にマス市場を開発すること、そしてより競争力のある非ゲーミング要素を見つけることを強く求めていく」と述べた。
しかしながら、マカオのコンセッション保有者向けのゲーミングライセンス再入札手続きに関する待望の詳細は今年発表される予定はなく、賀長官は、政府は代わりに「再入札に向けてより入念な予備準備を確実に行うために、継続して世論に耳を傾け、レビューし、実際の経験を活用していく」と述べた。
その後の記者会見で詳細を求められた行政長官は、「政府はまだ、前回の中間レビューを基にした新しいゲーミングコンセッションに関するさらなる調査に取り組んでおり、外部専門家との協議を開始する予定をしている。
立法手続きは今年中には終わらないだろう。そのために、今年ゲーミングライセンスの再入札に関する詳細を発表する予定はしていない」と説明した。