ゲーミング監察協調局が公表した最新データによると、2020年3月31日までの3カ月間に、マカオのゲーミング粗収益は前年比で59.9%減のたった306.4億パタカ(約4,142億円)にまで落ち込み、VIPバカラのGGRは60.2%減少した。
新型コロナウイルスが1月下旬以降マカオのゲーミング業界に大きな打撃を与えたことで、VIPバカラは20年第1四半期、たった148.1億パタカしか生み出すことができず、前年同期間からは372.1億パタカ、そして19年第4四半期からは323.2億パタカ減少した。
マスバカラ収益も同様の打撃を受け、19年第1四半期の298.8億パタカから121.5億パタカへと59.3%減少した。
過去1年間、マカオのGGRでのシェアを徐々に失っていたVIPバカラがそのシェアを19年第4四半期の44.7%から20年第1四半期には48.3%に増加させた一方で、マスバカラのシェアは42.4%から39.7%に低下した。
短期の予想を見ても、大きく改善するようには見えない。Inside Asian Gamingが今週に入って伝えた通り、投資顧問会社サンフォード C バーンスタインのアナリストたちは、渡航制限に突然の変化がない想定で、4月のGGRが前年比93%から95%減少すると予想している。
アナリストたちは、「渡航制限が緩和されることで、GGRは5月/6月に再び持ち直すと予想しているが、近い将来大きく回復する可能性は低い」と述べた。