株式会社ユニバーサルエンターテインメントは、新型コロナウイルスの影響でフィリピンにある統合型リゾート「オカダ・マニラ」が営業を停止していることによって、2020年12月期の売上高7.9%、純利益18.8%の減少を予想していると述べている。
昨夜、業績予想の修正を発表したユニバーサルは、売上予想を1,900億円から1,750億円、そして純利益予想を320億円から260億円に下方修正した。新型コロナウイルスの影響は、日本での遊技機事業によってわずかに打ち消されており、同社は、現時点で当初の販売計画を上回る水準で推移していると話す。
注目すべきは、カジノを含む生活に必要不可欠ではない全てのサービスの営業を3月15日から4月12日まで、その後期限を延長して4月30日まで停止するよう命じたフィリピン政府が、5月中旬までさらに2週間延長するとユニバーサルは予想していると述べたことで、その場合オカダ・マニラの営業停止期間は合計で2カ月となる。
同社は、2020年の連結売上高が400億円、経常利益が30億円になると予想している。
ユニバーサルは、業績予想の修正と同時に、オカダ・マニラを運営するタイガー リゾート レジャー アンド エンターテインメント インクの3月度の月次実績も発表しており、ゲーミング粗収益は前年比54.0%減の15.2億比ペソ(約32.16億円)、調整後EBITDAは5億900万比ペソからマイナス2億4,800万比ペソへと減少した。
マスゲーミング部門が最も大きな打撃を受け、収益は2億4,200万比ペソへと66.1%減、スロットマシン収益は4億2,400万比ペソへと53.5%減少した。
VIP収益は49.3%減の8億4,900万比ペソだった。