インペリアル・パシフィック・インターナショナル(IPI)は、最高財務責任者のエド・チェン氏の退社を発表した後で、新型コロナウイルスの世界的大流行を何とか切り抜けるために、「さらにスリムな財務部門」の運営を余儀なくされていると話す。
IPIは、3月17日からカジノ営業を一時的停止し、パンデミックによって取引が減少していたために、すでに従業員の勤務時間を3割削減していた。マリアナスバラエティ紙によると、IPIは、金曜声明を出し、チェン氏の退社を「難しい決断」と説明したものの、「財務部門のさらなるスリム化こそ、今後の会社の成功には不可欠だと考えている。
我々の目標は、経済的な苦難に耐え、将来目標に向かって前進できるよう、効率的かつ効果的な組織であること確実にすることだ」と述べた。
IPIは、「問題を抱える統合型リゾート、インペリアル・パシフィック・サイパンの『建設作業を加速させる』予定をしており、観光客が戻ってきたとき、確実にはるかに強固な状態で、利益を生み出し、北マリアナ諸島経済に貢献できるようにする」と述べた。
チェン氏の退社は、元会長で執行役員のテン・シオ・イ(Teng Sio I)氏が取締役を辞任してからたった数日後、そしてIPIが、2019年に損失が39.4億香港ドル(約551億円)へと拡大し、収益がたった5億3,900万香港ドル(約75億円)へと激減したことを報告してから1週間後のこととなる。
同社はVIPプレイヤーに貸し付けた資金の回収ができないことによって痛手を負い続けており、2019年12月31日時点の債権残高が90億香港ドルを超えていること、そしてすでに70億香港ドルを損失処理したことを明かしている。