フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が、ルソン地域の強化されたコミュニティ隔離(ECQ)を4月30日まで延長したことで、新型コロナウイルスのさらなる感染拡大を阻止するためにカジノを含む全ての必要不可欠でないサービスは休業を続けることになる。
国営のフィリピン通信社によると、カルロ・ノグラレス大統領府長官は火曜、ドゥテルテ大統領が新型コロナウイルス感染症に関する省庁間タスクフォースによる隔離延長の勧告を承認したことを正式に発表した。隔離は当初2020年4月12日までの1か月間実施される予定だった。
ノグラレス長官は、医療関係者が感染率が鈍化したかどうかを正確に評価し、4月14日に開始予定の新型コロナウイルスの大量検査の準備時間を十分に取るためには4月12日というのは早過ぎるという意見で一致したと述べた。
延長を強く要求するもう一つの理由が、4月14日に大量検査を開始する予定をしている中で、ルソンの医療能力を増加させる時間をさらに得るためだと述べた。
ノグラレス長官は、「4月30日までの延長を求めている理由は、ECQの全体的な効果を測定し、ルソン及び全国の医療能力を増加させるためだ」と述べた。
この延長がPAGCORの施設およびマニラのエンターテインメント・シティやクラークのフリーポートゾーンにあるカジノリゾートなどのルソンのゲーミング営業にどう影響するかというInside Asian Gamingからの質問に対して、PAGCORは、「強化されたコミュニティ隔離が延長されている間は、生活に必要不可欠なサービスのみの営業を続けるという政府の決定に従う。従って、全国的なカジノ営業の停止は続く」と述べた。
ゲーミング規制機関のPAGCORは、「医療設備や物資、食料セットの提供によって最前線で働く医療従事者やコミュニティに支援を提供している。
エンターテインメント・シティのカジノライセンス保有者やPOGOはこのミッションで我々に協力してくれている」と付け加えた。
PAGCORは、今週に入って、フィリピン・オフショア・ゲーミング・オペレーターズ(POGO)が購入した4万7千個以上の食料セットをマニラ首都圏のコミュニティに届けたこと、一方でエンターテインメント・シティのライセンス保有者が救援活動に2億比ペソ(約4.3億円)以上を寄付したことを明かしていた。
PAGCOR自体は、200億比ペソ(約430億円)以上を送り、国庫と大統領府の社会市民プロジェクト基金(Socio-Civic Projects Fund)で分けられた。