東南アジアのカジノ事業者、ドナコ・インターナショナルは、新型コロナウイルスの世界的大流行の影響でカンボジアとベトナムのカジノが営業を停止しており、毎月のキャッシュバーンが最大90万米ドル(約9,799万円)にのぼると予想されている中でも、1年以上耐えられるだけの十分な手元資金を持っていると話す。
事業報告の中で、ドナコは火曜、現在1,160万米ドルの現金残高があり、カジノ資産の維持費と関連企業コストをカバーするための費用が80万から90万米ドルの間になると予想していることを明かした。
同社はまた、会社が確実に「持続可能かつ活力のある状態」でいるようにするために、資本投入の新しい調達先を探す可能性も示唆した。
ドナコは、「新型コロナウイルスによる危機、そしてカジノの営業停止がどれくらい続くのかが明らかに資本投入の必要条件に影響してくる。しかし、いずれにせよ取締役会は閉鎖期間が延長された中でも会社を維持する能力、そしてバランスシート強化のために求められる資金調達能力の両方に関して自信を持っている」と述べた。
一方で、カンボジアのポイペトにあるスターベガスカジノとベトナムのアリストインターナショナルホテル両方の営業停止によって、同社は人員削減を余儀なくされており、従業員には休暇を取らせ、非常勤スタッフは一時帰休にし、必要不可欠でない出費を保留にするなどしている。
ドナコのメル・アシュトン会長は、「新型コロナウイルスのパンデミックで我々が直面しているのは未曽有の状況であり、我々は残念ながらスタッフについて、解雇や減給といった思い切った策を講じなければならなかった。
これは結局のところ、確実に会社を存続し続けるためのもの、最終的にチームを再構築し営業を再始動する際に健全な財務体制であるようにするためのものだ。
我々は継続して展開を見守り、現在講じられている対策がさらに進んだ際には適当な時期に最新情報を提供していく」と述べた。