ゲーミング監察協調局が水曜発表した情報によると、マカオでは、現在も続く新型コロナウイルスの世界的大流行と、それによる入境制限が継続して痛手となったことで、3月のゲーミング粗収益が前年比で79.7%減少し52.6億パタカ(約712.03億円)に落ち込んだ。
この結果は、GGRが31億パタカへと87.8%減少しただけでなく、市内全域で全てのゲーミング営業が15日間停止した2月の数字をわずかに上回っただけだった。
2020年の最初の3カ月間のマカオのGGRは、2019年の同期間の761.5億パタカに対して、60%減の304.9億パタカとなった。
ゲーミングアナリストたちは以前、2月20日のカジノ再開、そして1か月以上新型コロナウィルスの新規感染者が出ていないことを受けて、カジノ収益は3月の大半を通じて徐々に改善してきていると報告していたが、マカオ当局が3月23日に全入境者に対して14日間の強制隔離を実施すると決断したこと、そしてそのたった2日後に、広東省がマカオと香港から到着した人への隔離という同様の決断をしたことによって、訪マカオ旅客数は過去最低の数に落ち込んだ。
先週金曜の3月27日にマカオに入境した人の数は580人へと減少し、その後土曜にはたった230人に落ち込んだ。これはマカオ治安警察局が日々の統計を取り始めて以来過去最低の数字となる。
それに対して2019年の訪マカオ旅客数は1日当たり平均10万8000人だった。