フィリピンのゲーミング規制当局、PAGCORによると、国内のカジノが営業停止を続ける間、毎月50億(約105.68億円)から60億比ペソもの収益を失っているという。PAGCORは3月中旬、新型コロナウィルス感染拡大を抑制するためにロドリゴ・ドゥテルテ大統領が発したコミュニティ隔離の一環として、マニラ内の全カジノを1カ月間営業停止にするよう命令したことを発表した。数日後に、その営業停止命令はフィリピンの主島であるルソン島にある全カジノへと拡大された。
火曜にパンデミックに関する最新情報を発表したPAGCORは、現在実施されている強化されたコミュニティ隔離(enhanced community quarantine)によって「平均で」毎月50億から60億比ペソを失っていると話したものの、パンダミックに対応して財政支援を打ち出すという強い決意も繰り返し述べた。
PAGCORのアンドレア・ドミンゴ会長兼CEOは「最低限必要なものを手に入れられないコミュニティに救助の手を差し伸べられるよう現在も最大限努力している。彼らは我々が提供できる全ての支援を受け取る権利がある。
国内での新型コロナウイルスの拡大を受けて、PAGCORは、たとえそれが利益にマイナスの影響を与えることを意味していたとしても、全ゲーミング施設への営業停止命令を通じて大人数の集まりを禁止することで、即座に自分たちのやるべきことをした。フィリピンのゲーミング業界全体が苦しむことになるが、従業員、顧客、そして世間一般の人々の安全こそが最も重要だ」と述べた。
少なくとも4月14日まで続くPAGCORの営業停止命令は、全てのランドベースカジノ、eゲーム、ビンゴ、ポーカー、スロットマシンクラブ、スポーツくじ施設、そしてPOGOおよびそのサービスプロバイダーを対象にしている。