韓国の人気観光地、済州島での大規模統合型リゾート開発を進めるための承認を得てから1年以上が経過する中、ゲーミングおよびエンターテイメント投資会社のニュー・シルクロード・カルチュラルテインメント(新糸路文旅有限公司)は資金調達の問題から未だ着工できていないと話す。
同社が「グロリアスヒルプロジェクト」という開発計画を初めて発表したのは2016年のことで、「韓国最大の統合型リゾート複合施設の1つ」と説明していた。
この計画には、統合型エンターテイメント複合施設だけでなく、多数の5つ星ホテル、商業・住居用施設、医療施設、テーマパークそしてゴルフコースが含まれることになっている。
しかしながら、19年度決算発表の一環として最新情報を提供したニュー・シルクロードは、「関連するホテル開発の承認は得ているものの、韓国でのグロリアスヒルの土地開発は計画の資金調達の遅れによってまだ開始できていない」と明かした。
継続事業からの収益が2億1,120万香港ドル(約29億3,647万円)へと前年比で7.3%減少したニュー・シルクロードはまた、2019年に済州KALホテルにあるメガラックカジノが、済州島への観光客の減少、そしてつい最近では、新型コロナウイルスの世界的な拡大によって継続して厳しい状況に直面していることを強調した。現在、政府の感染拡大防止策に従って、カジノ営業は停止している。
メガラックカジノでは、2019年に収益が8,260万香港ドルへと20.2%減少し、グループ全体の収益に占める割合は2018年の45.5%から39.1%に低下した。
会社の株主に帰属する損失は2018年の3,790万香港ドルから8,040万香港ドルへと拡大した。