アジアを拠点にカジノを運営するメルコリゾーツ&エンターテインメントの過半数株主であるメルコ・インターナショナル・ディベロップメントが、ゲーミング粗収益の増加によって2019年12月期に利益が18億香港ドル(約249億円)へと10.5%増加したことを報告した。
同社では、2019年、純収益が450億香港ドル(約6,235億円)へと10.5%増加し、調整後EBITDAは125億香港ドル(約1,732億円)へと15.1%増加しており、その大半が19年度の営業収益が57.4億香港ドルへと10.6%増加したメルコリゾーツによる貢献だった。
メルコが利害を持つ施設には、マカオのシティー オブ ドリームス、スタジオシティ、アルティラ・マカオ、モカクラブ、フィリピンのシティー オブ ドリームス・マニラ、そして4つのサテライトカジノと5.5億ユーロの統合型リゾート計画、シティー オブ ドリームス・メディテラニアンの開発を待つ間に一時的に営業している1施設からなるキプロスの5つのカジノなどがある。
メルコ・インターナショナル・ディベロップメントのローレンス・ホー会長兼CEOは、好調な業績と現在進行している開発パイプラインによって、同社は新型コロナウイルスの結果として現在直面する難題を克服するための好位置につけていると述べた。
ホー氏は、「2020年は、次から次へと展開する新型コロナウイルス危機によって支配されるのが不可避である中、我々は最高に健全な財務および営業状況の中でこの不確実な年に足を踏み入れている。
適度なギアリング比率、最近の費用削減策そして資本的支出の延期によって、我々は定期配当プログラムを維持することができ、新型コロナウイルスによる障害に立ち向かうための好位置につけている。
我々は長期的に物事を考えており、定期的な再投資および改善計画が既存の顧客を保持し、新規顧客を惹き付けるための鍵であることを強く意識している。2019年、これは、2018年半ばにオープンした当社の代表的なマカオのホテル、モーフィアスでの収益と認知度両方での大きなプラスによって証明された。
当社の大ニュースは、次の大きなランドマークとなるスタジオシティ第2フェーズの工事が始まったことだ。第2フェーズは、およそ900の豪華客室とスイートを備える2棟の印象的なホテルタワーが軸になっている。一方で、シティー オブ ドリームスの『Nüwa(ヌワ)』の改装も2020年初頭に始まった。
2020年は世界の統合型リゾート事業者にとって確実に非常に厳しい年になる。しかしながら、我々は世界レベルのホスピタリティおよびエンターテイメント施設の開発へのコミットメントによって、ゲストに最高の体験を届ける好位置につけることができ、近い将来この厳しい時を乗り切ることができると考えている」と述べた。