サンシティグループホールディングスのアルヴィン・チャウ氏は、施設の拡張工事が間もなく完了することで、ロシアの統合型リゾート、ティグレ・デ・クリスタルにあるサンシティの新VIPルームに近い将来、最初のゲストを迎える予定だと話す。
このニュースと同時に、サンシティが昨年経営権を手に入れたティグレ・デ・クリスタルの過半数株主、サミット・アセント・ホールディングスは、2019年12月期の年度にローリングチップの利幅の増加とスロット売上の改善によってこの年、ゲーミング粗収益が15.0%増加したことを報告した。
2019年6月にサミット・アセントの会長にも就任したチャウ氏は、同社の2019年業績報告の中で、「我々が持つローリングチップビジネスでの幅広い経験を応用し、ティグレ・デ・クリスタルのバリューチェーンを向上させるのを楽しみにしている。そして違いが分かる当社の顧客を惹き付け、保持するための変更や改善を急速に実施している。
また、ティグレ・デ・クリスタルにあるサンシティの新豪華VIPルームが完成間近となっており、間もなくVIPゲストを迎える予定であることを発表でき大変嬉しく思う。
今年中に、既存施設の拡張を通じておよそ30室のホテル客室を追加する予定であり、それによってピークの週末の客室不足を軽減し、宿泊可能人数をおよそ25%を拡大させることができる。加えて、新しいプライベートクラブ、アジア系レストランの中の新しい鍋部門、そして独立型のヌードルバーが施設のアメニティに追加されている。
また、この会社が2年連続で利益成長を達成し、過半数を所有する運営施設がこの移行期にプラスのEBITDA成長を維持したことを誇りに思う」と述べた。
サミット・アセントでは、施設にある22のVIPテーブルでのVIP勝ち金が12%増の1.22億米ドルにのぼったローリングチップビジネスでの改善に支えられて、ゲーミング粗収益が2018年の4億1,930万香港ドルから4億8,220万香港ドルに増加した。
サミット・アセントは、「ロシア連邦での比較的低いゲーミング税率によって、当社の過半数所有子会社は、魅力的なリベートを支払うことができ、同時に手堅い利幅を維持することができた。そして当社の単独筆頭株主としてサンシティは、持分法を使って、当グループの結果の中で事実上全ての追加利益を手に入れる。
我々は、さらに多くのプレイヤーを惹き付け、当施設により価値の高いローリングチップビジネスをもたらすために、ティグレ・デ・クリスタルの非ゲーミングサービスを継続して強化していく」と述べた。
マステーブル・ドロップ(掛け金総額)は7.3%増の7.51億香港ドルに増加し、純勝ち金は1.74億香港ドル、スロットマシン取扱額は19.1%増加し、勝ち金は1.86億香港ドルとなった。
調整後EBITDAは18%増の2億1,480万香港ドル、会社の株主に帰属する利益は2018年の760万香港ドルから2019年には8,200万香港ドルへと大幅に増加した。
サンシティグループは、以前台湾のファースト・スチームシップ・カンパニーが保有していた19.21%、そしてファースト・スチームシップの会長である郭人豪(Kuo Jen Hao)氏が保有していた6.44%の取得など、一連の取引を通じて27.94%の株式を取得したことで、2019年4月にサミット・アセントの主要株主になった。
その出資比率は、その後サミット・アセントが拡張資金を得るために新株募集を通じて2.97億香港ドルを調達したことで、24.74%まで引き下げられた。