世界的な人気を誇るカナダのエンターテイメント劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」は19日、新型コロナウイルス感染拡大で各地の公演が相次いで中止となったことを受け、ダンサーを含めスタッフの95%に当たる約4,700人を解雇すると発表した。同劇団は「極めて難しい決断だが、他の選択肢はない」と表明した。共同通信が伝えた。
米疾病対策センター(CDC)が3月15日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、50人以上のイベントを今後8週間にわたり中止するように勧告を出したことを受け、シルク・ドゥ・ソレイユは、ラスベガスでの公演をはじめ、世界巡業もすべて中止すると発表した矢先の決断となった。
ラスベガスでは「O」(ベラージオ)、「KA」(MGMグランド)、「The Beatles LOVE」(ミラージュ)、「Mystere」(トレジャー・アイランド)、 「Zumanity」 (ニューヨーク・ニューヨーク)、「Michael Jackson ONE」(マンダレイ・ベイ)の6つの講演が予定されていた。
2019年に行われた日本公演では、137万人もの観客動員数を達成するなど日本でも人気の高いエンターテイメントであり、世界のIRエンターテイメントにおいても圧倒的な存在感を持つ。また、日本人の出演者も多く、日本版IRでの公演も期待されている。解雇は再雇用を見込んだ一時的なレイオフと見られ、残されたスタッフは公演再開に向け業務を続けるとのこと。