ラスベガス・ストリップが近い将来、異常な静けさに包まれることになるのは確実だ。ウィン・リゾーツとMGMリゾーツ・インターナショナルが、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大を防止するために旗艦施設の閉鎖を発表した。
ウィンは月曜早朝、3月17日(火)午後6時からウィン・ラスベガスとアンコールの営業を停止することを発表し、2週間後に状況を再評価する予定。
リゾートには限られた数の従業員と経営陣が残り、施設の保護・維持につとめ、営業停止期間中も全正社員に給料が継続して支払われる。
ウィンの発表の直後に、MGMも同様の声明を出し、火曜からラスベガスの施設の営業を停止することを正式に発表した。営業停止は、MGMグランド、マンダレイ・ベイ、ベラージオそしてアリアなどラスベガス・ストリップの最も有名な施設の多くに影響を与える。
MGMのジム・ムーレン会長兼CEOは、「ここ数週間、米国で新型コロナウィルスの大流行が強まっており、MGMリゾーツの仲間は、ゲストに高レベルのホスピタリティおよびエンターテイメント体験を継続して届ける報道を見つける努力をしながら、同時に従業員が安全な環境で好きな仕事をし続けられるように務めてきた。
世界中から来る人々を歓迎することが我々の仕事であり、当社従業員は、自分の仕事に高い誇りを持っている。
業務の特定の部分を閉鎖するという難しい決断をする一方で、清掃に追加のリソースを投じ、健康を増進するという当社の強い決意にもかかわらず、ウィルスの拡大スピードを減速させようとするならば、これが大規模な集団での対策が求められる公衆衛生上の危機であることは今や明らかだ」と述べた。
ムーレン氏は、営業再開の時期についてはコメントせず、通常営業は安全が確認され次第再開されるとだけ付け加えた。同社は2020年5月1日までに到着するホテル客室の新規予約は受け付けていない。
MGMは、ここ数日の間に、オハイオにあるMGMノースフィールドパーク、ニューヨークのエンパイアシティ、マサチューセッツのMGMスプリングフィールドそしてワシントンDCにあるMGMナショナルハーバーなど、米国にある一部のカジノをすでに閉鎖していた。