フィリピンのゲーミング規制機関であるPAGCORが、即時発効でマニラでの全ゲーミング営業の停止を発表した。
この決定は、木曜に行われたロドリゴ・ドゥテルテ大統領の国民への演説を受けたもので、大統領は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のさらなる感染拡大を防ぐためにマニラ首都圏を封鎖することを発表した。
今回の営業停止は、PAGCOR所有および運営両方のランドベースカジノをはじめ、全ての認可および統合型リゾートカジノ、電子ゲーム(eゲーム)、ビンゴ(従来型と電子)、スポーツくじ、ポーカーおよびスロットマシンクラブ、そしてPAGCORが管理するその他の事業活動にも適用される。
これら全てが、政府が実施する首都圏の封鎖期間中、営業停止を続けることになる。
IAGが得た情報によると、カジノは今夜午前0時までに営業を停止しなければならない。
PAGCORは、新型コロナウィルスを封じ込めるための政府の取り組みを支援するために非常措置を取っていると述べ、同機関が規制するゲーミング場や認可ゲーミング施設での人々の集まりを禁止することを選んだ。
PAGCORは、「この措置は、ゲーミング従業員と顧客、そして最終的には一般の人々の安全を確保することを目的にしている」と述べた。
飲食店をはじめ、カジノやゲーミング施設に付随するホテルは、営業の継続が許可されてはいるものの、大きなパーティやイベントの開催に関しては自粛が求められている。
営業停止は、オンラインゲーミング業界には適用されないものの、PAGCORは、出社する人数は最小限に抑えなければならず、残りの従業員は「それぞれの住居から出ずに、人混みを避け、隔離指示を守ることになる」と述べた。
首都圏以外にあるPAGCORのカジノは営業を続けるが、地方政府が地区の封鎖を宣言した場合にはこちらも営業を停止することになる。