長崎県と佐世保市がハウステンボスへの誘致を目指す、 IR(カジノを含む統合型リゾート施設)事業を巡り、予定区域に隣接する江上地区自治協議会(浦憲治会長)は12日、市役所で朝長則男市長と面会し、事業説明が不十分とする申し入れ書を提出した。地元紙の長崎新聞が報じた。
申し入れ書では、IR事業の影響で地域福祉の停滞や後退を不安視。県と市は各地で説明会を開いているが、「隣接する江上地区に対して、(他地区と)同じ内容の説明では不十分」であり、「現時点で事業推進者と地区住民との間に合意形成など存在するはずはなく、現状況下での事業推進に対する理解と協力は到底できない」と表明。25日までに対応方針を回答するよう求めている。自治協議会は、「自分たちの手によるまちづくり」を基本理念とした地域住民による組織。協議会は17日に県に対しても同様の申し入れ書を提出する方針。
県のスケジュールは、2020年3月中に実施方針を決定・公表、2020年4月から秋に事業者選(RFP)を実施し、2021年1月4日から7月30日、国に IR区域整備計画の申請をする予定。