香港に上場するカジノ事業者のランディング・インターナショナル・ディベロップメントが、19年度、損失が少なくとも前年よりも160%以上の拡大することを予想していると警告した。
2019年度決算報告を前に、昨夜業績下方修正を発表したランディングは、純損失の増加の「原因は主に、(1)ゲーミング事業からの純収益の大幅減少、(2)投資不動産の公正価値の下落、(3)有形固定資産の減損、(4)受取利息の減少と財務コストの増加、そして(5)様々な施設の段階的オープンによる減価償却費と営業債権及びその他の債権の減損のための引当金の増加」であると述べた。ランディングは、済州島で統合型リゾート、済州神話ワールドを運営している。
同社は2017年に6,400万米ドル(約66億8,106万円)の利益を報告したものの、翌年の2018年には8,940万米ドルの損失を計上した。19年度はその損失が2億米ドル(約210億円)を超えることを示唆している。ランディングはこれまでに、主にランディングカジノでのゲーミング粗収益が減少したことによって、2019年6月30日までの6カ月間にグループの収益が17.5億香港ドル(約236億円)から3億4,740万香港ドル(約47億円)へと80%減少し、損失が8億3,560万香港ドル(約113億円)に上ったことを報告している。
同社はまた、所有権に関する争いの真っ只中で、会長であるヤン・ジフイ(仰智慧)氏が、同社の過半数株を所有するランディング・インターナショナル(LIL)の全株式の財産保全管理人として最近指名された個人2人に対して召喚状を送達している。
召喚状は、清算人たちが2件のLILの保有状況の開示を提出していたことが11月に明らかになったことに関係している。LILは、ヤン氏が100%所有するランディング・インターナショナル・ディベロップメントの50.48%の株式を保有している。