マカオで新型コロナウィルス(COVID-19)への感染が確認された最後の患者が金曜退院し、マカオは正式に新型コロナウィルス患者数ゼロを宣言した。
64歳のマカオ人女性は、14日間の医学観察期間を過ごすために隔離施設へと送られていた。この女性の治癒のニュースが伝えられたのは、2月4日に10例目で最後の感染診断が報告されてからちょうど1カ月と少しが経ってのことだった。
10人の感染者のうちの7人が武漢からの旅客で、すでに中国大陸に戻っている。COVID-19に感染した3人のマカオ人に対しては、社会復帰する前に現在も施設で経過観察が行われている。
衛生局の李展潤(Lei Chin Ion)局長は、「我々は重症化、死者そして院内感染を出さないという目標を達成した。最前線で働いてくれた人たちの努力、そして全ての部署からの支援に感謝している」と述べた。
現在も、マカオの国境では厳しい制限が設けられる中、政府は土曜、武漢に第1便のチャーター機を送り、新型ウィルスの流行が始まった武漢市で足止めされていた59人のマカオ居民を帰還させた。
それら居民の帰還によってマカオで新たに感染が広がる可能性に関する懸念に対して、李局長は、全乗客には、搭乗前に健康状態の確認が求められ、飛行中は防護服の着用が義務付けられたと繰り返し述べた。また、彼らは到着後すぐに直接九澳にある隔離施設へと送られ14日間の検疫を受けることになる。