韓国のカジノ事業者、グランド・コリア・レジャー(GKL)では2月、純売上高が439.6億ウォンへと38.1%増加したものの、回復の明るい未来を描いているというよりもむしろ、その改善はホールド率が前年同月よりも上昇したことによるものだった。
GKLが、積極的なプロモーション戦略を実施し、VIPとプレミアムマスセグメントで、テーブル・ドロップ(掛け金)を大幅に増加させるも勝率とマージンに深刻な影響を与えたことで、利益を47%減少させ、7年間で最低の水準になるまで落ち込ませたのは2019年第1四半期のことだった。
そのプロモーション戦略はそれ以来廃止されており、ホールド率は過去3カ月間に着実に上昇し、1年前のたった8.9%から今年の2月には15.5%の高さにまで回復した。
それをより分かりやすく示しているのがGKLの前月比較で、1月と比べてテーブル・ドロップは2843億ウォンへと26.3%減少し、純売上高は139.6億ウォンへと19.5%減少した。
GKLは、この減少の理由を説明しなかったが、過去2週間の韓国全土での新型コロナウィルス集団感染が関係した可能性が高く、来場者数は2019年2月の126,191人、2020年1月の120,668人から2020年2月はたった77,695人にまで激減した。同社が持つ3つ全てのカジノ、セブンラックカジノソウル江南店、ソウルヒルトン店、そして釜山ロッテ店、そして全てのゲーミングセグメントで同程度の減少が見られた。
VIPテーブル・ドロップは1898.8億ウォンへと前月から23.4%減少し、マスは31.3%減の684.3億ウォンとなった。
それにもかかわらず、GKLはこれまで江原ランドとカジノ営業一時停止の先例に倣うという誘惑に抵抗している。韓国人が国内で唯一ギャンブルを許可されている江原ランドは、新型コロナウィルス感染拡大を防止するために2月23日に営業を停止し、金曜には少なくとも丸2週間営業停止を続けることを明かした。