ブルームベリー・リゾーツのエンリケ・ラソン・ジュニア会長兼CEOは、立地や規則に関する透明性の欠如、そして予想されるIR費用の高騰によって、世界中の事業者は必然的に日本での統合型リゾート開発計画に疑問を抱くようになると語る。
しかし、同氏はブルームベリーの日本への強い決意を繰り返し述べ、同社が和歌山と密接なつながりを持っているにもかかわらず、複数の地方の候補地をチェックしていることを認めた。
ラソン氏の発言は、今週後半にリリース予定のInside Asian Gaming3月号に掲載される対談の一部で、この記事の中でIAGは同氏の発言を深く掘り下げている。
日本で進むIR開発の手続きの問題とブルームベリーの独自の野望を話す中で、ラソン氏は事業者要件から、ゲーミング規則までの全てに関して明瞭な情報が欠如していることが、候補事業者にとって全てを難しくさせていると認めた。
同氏はこのように述べた。「ジョークっぽくなってきていますが。プロセスがまだかなりごちゃごちゃしていて、誰も何が起こっているのかを知りません。
日本ではパチンコが非常に人気があるのは知っていますが、彼らは実際バカラはするのでしょうか?フィリピンには日本人がたくさんいるにもかかわらず、ここではそれがあまり見られません。実際他のどの場所でもあまり見られません。ですので、まだ疑問が残ります。ものすごく広いパチンコフロアを持つ統合型リゾートになるのでしょうか?最終的にはそうなるということですか?まだ答えの出ていない疑問がたくさんあります。
大変です。都道府県は、IR誘致を目指すと言ったと思えば、突然撤退したりします。一部は非常に真剣ですが、理解しがたい都道府県も多くあります」
マニラのソレアリゾート&カジノを運営するブルームベリーはこれまでのところ、和歌山にいくらかの関心を表明している以外に日本でのIR計画に関しては比較的沈黙を保ってきた。和歌山が単一のターゲットになるのかという質問に対してこのように答えた。「別の候補地も間違いなく検討するつもりです。他の候補地にはある種煮え切らない態度を取っているところがある中、和歌山はIR開発に強い決意を持っているように見えます。
東京は欲しがっていない、横浜は欲しいかもしれないし、欲しくないかもしれない。千葉は、欲しいと言っていたのに、今は欲しくないと言っている。
いずれにせよこのやり取りは何なのか?はっきりしていることはないのか?(横浜のような大都市圏の候補地では)100億米ドルもの投資なのに。もし自分が100億米ドル(約1兆802億円)持っていたなら、そのカジノを作るかどうかわかりません」
そういった懸念にも関わらず、ラソン氏は日本はそれでもなお「非常に魅力的な市場ですので、確実に優先順位は高くなります」と話した。 同氏は、ブルームベリーが30億米ドルから40億米ドルの間の投資を視野に入れていると付け加えた。
ラソン氏は、日本政府に対してこのように求めた。「まだルールが明らかになるのを待っている状態です。でも、もちろん、非常に高い関心を持っています。非常に明瞭なプロセスを提示してもらいたい。どのように候補事業者と候補地を絞り込むのか?
最終的に日本には20のIRができるのか、または4つか5つだけなのか?市場は何を吸収できるのか?これらが不明な点です。世界で最高のものになる可能性があるんですよね?誰も知らないんです」