サンズ・チャイナの社長、ウィルフレッド・ウォン博士は、当期を、市場の自由化以来マカオのゲーミング業界にとって最も厳しい期間だとし、事業者が経験した大幅な減収が間もなく集結するという見込みはまだないという見解を述べた。
サンズ・チャイナが地元の慈善団体に3万本の手指消毒剤を寄付することを発表した月曜のチャリティイベントの中で、メディアに対してウォン博士は、先週営業停止状態を維持した12施設の1つであるサンズコタイセントラルが今週木曜に営業を再開する予定であることを明かした。しかし、マカオが全面営業にもどるまでにはまだしばらく時間がかかると警告した。
「再開後(のビジネス)は酷い、そしてどれほど酷いか過去と比べることすらできない。苦しい時間は、中国大陸からの個人訪問スキーム(IVS)、そして団体旅行が再開されるまで続くだろう。
マカオは20日間新たな感染を確認しておらず、新型コロナウィルスの拡大阻止を非常にうまくやっている。しかし、まだ大陸での状況を待たなければならない。
ゲーミング粗収益のいくらかの減少は過去にも起こったことがあるが、それでも当時はゲストがが来ることはできた。今はゲストが来ることを許可されていない。そして観光客に実施している医学検査はマカオにとって良い予防策にはなっているが、大陸の観光客たちは、マカオ入境のために数時間を待ちたいとは思わないだろう。一部の観光客はただただ戻ってこないだろう」と述べた。
ウォン博士はまた、新型ウィルスの近隣諸国への拡大が、益々懸念を増大させており、「(新型コロナウィルスの流行は)大陸だけで発生したのではなく、韓国と日本でも起こっている。マカオの観光業界はこれらすべてのマーケットに大きく依存している」と述べた。
その一方で、ウォン博士はサンズコタイセントラルが、限定的な営業ではあるものの2月27日に再開することを明かした。サンズ・チャイナはこれまでに費用削減のために閉鎖期間中従業員が休暇を取るよう調整してきており、最近業務に戻ったのはカジノ従業員のおよそ3割のみとなっている。
博士は、「エネルギーを節約し、今年の残りの期間の最善のために準備している。人々が、自宅待機、そして検疫期間後に外出してくれることを願ったが、何とも言えない」と述べた。
Inside Asian Gamingが以前伝えた通り、サンズ・チャイナは先週後半、グラント・チャム氏が最高執行責任者の役職に昇進したことを発表しており、ウォン博士は社長兼COOを約5年務めた後、現在は社長職にとどまっている。
月曜、この変更について話す中で、ウォン博士は「会社は常に長期的な未来を見ている。私は今年で5年目になる。将来、業務を守ってくれると自分が思う多くの手順や業務上の調整を実施した。
私が新たな4年間の契約を楽しみにするならば、マカオとグレーターベイエリア両方での戦略的な取り組みにおいてより積極的な役割を果たしたい。まだ会社の事業を率いる社長のままでいる。我々は、サンズ・チャイナをマカオだけでなく、世界の中で最高の会社にしていくことを願っている」と述べた。