新型コロナウイルスの感染拡大を受け、横浜市は20日、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致に関する市民説明会の開催を当面、延期すると発表した。説明会は18区のうち、既に12区で終了。残る6区の日時は、感染症の終息状況を見ながら改めて設定するという。
市は同日に開いた感染症に関する警戒対策会議で、市が主催し、機密性の高い場所で、多数の参加が見込まれるイベントや会議は、規模の縮小、延期、中止とすることを決定。これを受け、都市整備局が市民説明会の延期を決めた。神奈川新聞が報じた。
直近の2月14日に行われた港北区の説明会では、定員以上の応募がありほぼ満席。市民の関心の高さがうかがえた。説明後の質疑応答では「外国人限定にはできないのか」「住民投票は行うのか」などの質問に林市長らが回答した。また当日寄せられた質問は、市のHP上などで全て回答するという。
また、横浜市は17日の市議会の常任委員会で、3月6日〜4月6日までの期間に「横浜IRの方向性」の素案に対するパブリックコメントを実施することが決まったが、この件に関して林市長は19日の定例会見で「反対が多ければ(IRの誘致を)やめるということではない」と説明した。