サイエンティフィック・ゲームズは、2019年12月31日までの3カ月間に赤字に転落し、前年同期間と比べてカナダでマシンユニットの売上が減少したこと、そしてシステムの新発売が少なかったことが主な原因となって、2.6%の減益となった。
12カ月前は純収益が2億700万米ドル(約227億2,540万円)だったのに対して、19年第4四半期は純損失が3,700万米ドルとなった。ただし、2018年のその四半期にはシャッフル・テックの法的問題の解決による1億8,300万米ドルの引当金戻入が含まれていた。
連結調整後EBITDAは、くじとゲーミングのAEBITDAの減少によって3億2,800万米ドルへと減少したものの、デジタル部門のAEBITDAが2,100万米ドルへと75%増加したことで一部相殺されて微減に留まった。
セグメント別では、ゲーミング粗収益は5%減の4億4,500万米ドル、SciPlayは1%減の1億1,300万米ドル、一方で宝くじとデジタルの両方が1%増となるそれぞれ2億3,300万米ドル、7,200万米ドルへと増加した。
第4四半期のマイナス成長にもかかわらず、サイエンティフィック・ゲームズの19年度収益は3,700万米ドル増加の34億米ドルとなり、純損失は3億5,200万米ドルから1億1,800万米ドルに縮小した。連結AEBITDAは13億3,000万米ドルへと微増した。
サイエンティフィック・ゲームズのバリー・コトルCEO兼社長は、「この1年、我々は最高のゲームの開発、業界トップの人材の呼び込み、そして資本構造の改善において大きく進歩した。
当社には適切なチーム体制が整っており、業界をリードするコンテンツといつでもどこでもプレイできるようにするプラットフォームによって、ランドベースゲーミング、宝くじ、スポーツそしてデジタルゲーミング分野でマーケットリーダーになるという当社の目標を達成できると確信している。事業全体で、そして世界中で、我々が最近契約や取引を勝ち取ったことが、正しい道を進んでいるということを強調している」と述べた。