マカオのカジノ事業者は、今週の営業再開時、狭い空間に大人数の客が集まるのを防ぐための一連の新安全規定および制限を実施するよう当局から指導を受けている。
ゲーミング監察協調局が火曜に出した制限には、テーブル間に充分な間隔を確保するため、全カジノフロアで営業が許可されるゲーミングテーブル数を半数までに制限することなどが含まれている。
ゲストはまた、ゲーミングテーブルの席に着く際、お互いに1つ席を開けて座らなければならず、プレイするテーブルの近くに立つことは許されない。これは、7席あるバカラテーブルで席に着くことができるのは最大でも4人になることを意味している。
同様のルールがスロットマシンエリアにも適用される予定で、ゲストはプレイ中、お互いの間に1つ空きマシンを挟むことが求められる。
Inside Asian Gamingが月曜に伝えた通り、李偉農経済財政庁長官が、政府は当初の15日間という期間を超えてゲーミング産業の強制閉鎖を延長しないと正式に発表したことで、マカオのカジノは今週、2月20日午前0時から再開することができる。
ゲーミング事業者は営業停止期間中に全ゲーミングエリアおよび施設を清掃および消毒・殺菌したといわれており、清掃および消毒・殺菌の頻度を増やすよう求めるマカオ衛生局の指導を継続して厳格に守らなければならない。
カジノ営業停止前にすでに設けられていた全ゲストおよび従業員への入り口での体温チェックの実施、ゲストと従業員へのマスク着用の義務付け、そして湖北省からマカオを訪れた客の入場を一切禁止することなどの要件は、再開後も維持される。
とりわけ、2月20日以降、中国大陸からマカオへと入境する非居住者の労働者たちは入境を許可される前に14日間の検疫を受けることになるという発表によって、それまでに確実にマカオ入りできるよう火曜にはおよそ21,000人の労働者がマカオに到着した。
カジノ再開という月曜のニュースを受けて、訪マカオ旅客数も、前日から52.7%増の4,300人に増え、少ないながらも正しい方向へと向かう待望の一歩となった。マカオ政府観光局によると、1月27日から2月17日までの旅客数は新型コロナウィルス感染拡大の影響で92.5%もの減少となり、今月の最初の2週間のホテル客室稼働率はわずか11.6%だった。