マカオ治安警察局が発表したデータによると、2020年1月27日以降、マカオに入境する旅客数が90%以上減少し、先週土曜には過去最低の旅客数を記録した。
中国大陸の新型コロナウィルス流行の影響が出始めた1月20日から26日の週に本格的な減少が始まっており、その週の63万人という旅客数は前年比で30%の減少を示している。
政府がボーダーゲートの閉門時間を午前1時から午後10時に変更した1月27日以降、日次の旅客数が発表されている。特に、政府は、1月27日に湖北省からの旅客に対して、マカオへの入境許可を求める場合、新型コロナウィルスに感染していないことを保証する衛生証明書を提出することも義務付けた。これまでにこの種の証明書を提出できた人は一人もいない。
1月27日から2月4日の間に、旅客数は一日3万6千人から一日8千人まで徐々に減少した。しかしながら2月4日、さらに2人のマカオ住民が新型コロナウィルスに感染していることが確認され、マカオの感染者数は合計10にのぼった。賀一誠行政長官はその後、新型ウィルスの感染拡大を防止するために、41全てのカジノとゲーミング営業を2月5日午前0時から15日間営業停止にすることを発表した。
2月5日、旅客数は前日から43.7%減となる4,500人へと減少し、その後2月8日(土)にはたった2,800人まで落ち込んだ。この数字はマカオ治安警察局が記録を取り始めてから最低の数字を示している。
1月27日から2月10日までの訪マカオ旅客数の合計は、前年比90%減の18万7,000人となった。
昨年は、3,940万人以上がマカオを訪れており、中国大陸からの旅客数は2,700万人以上だった。マカオは毎日、平均10万7千人以上の観光客を迎えていた。
8軒のホテルと15軒のゲストハウスの約3,000室が、旅客数の大幅減少の中、一時営業を停止している。マカオでの新型ウィルス感染確認数は現在10で留まっており、カジノが閉鎖してから最初の週に新規感染者は出なかった。