ラスベガス・サンズの最高執行責任者、ロブ・ゴールドスタイン氏が、マカオのカジノの閉鎖が、今週政府が命令した当初の15日間よりも長引く可能性があることに懸念を示したことをラスベガス・レビュー・ジャーナルが伝えている。
ゴールドスタイン氏は、ネバダ州ゲーミング管理委員会(Nevada Gaming Control Board)の別件の聴聞会で、「2週間かもしれないし、2カ月間かもしれない。マカオの(賀一誠)行政長官は、新型ウィルス、そしてアジアにおける状況の深刻度についてさらに詳しく理解できるまで、決定を下すことはできないと明言している」と述べた。
サンズCOOは、15日間の閉鎖を、全てのゲーミングコンセッション保有者にとって「怖い時間」だとしたが、ゲーミング事業者はマカオ政府から「非常に前向きなフィードバック」を受け取っているとも付け加えた。
ゴールドスタイン氏は、「行政長官はビジネス推進派であり、彼の指揮のもとで、第1四半期のどこかで入境口を開くことができることを願っているが、それを知る方法はない。15、6年前のSARSの状況を見てみると、 こういったことは予想不可能だ」と述べた。
賀一誠行政長官は2月4日、新型コロナウイルス流行の影響で、マカオにある41全てのカジノおよびその他のゲーミング施設の営業を一時的に停止することを発表した。賀長官はその際、新型ウィルスの感染拡大が制御状態にあることが示されれば、その後すぐにゲーミング施設を再開することができるよう願っていると述べていた。
ホテルやレストランは営業を続けているものの、ゴールドスタイン氏は、サンズの1万3千室のマカオのホテル客室は現在たった5から10%の稼働率で動いており、レストランやモールも同様に静かだと述べた。
同氏は、結局のところ、サンズは政府の決定をサポートするつもりだと述べた。
「彼らは大きな支えになってくれている。そして、税収がストップしマカオはギャンブルに依存しているために、オープンさせたいのは彼らも同じだ。マカオ特別行政区は、実際ギャンブル収入と税収に依存しているために、我々全員にとって大きな痛手となっている」と述べた。