カンボジアの首都プノンペンで統合型リゾートのナガワールドを運営し、香港に上場するナガコープは、大幅な賃上げを提示することによって、ストを行う労働者たちの要求を受け入れたという報道を否定している。
多くの従業員の集まりが金曜のナガワールドの外での抗議集会に加わったことを受けて、ナガワールドが18から30%の間で従業員の賃上げを行うことに合意したと、月曜に一部現地メディアが伝えた。
しかしながら、火曜朝に提出された香港証券取引所への報告書の中で、ナガコープはそのような推測を一蹴し、代わりに「違法なストライキに参加した全ての従業員は、一切の賃上げなく、2020年1月12日に仕事に戻った」と述べた。
ナガコープは、「Labor Rights Supported Union of Khmer Employees of NagaWorld(ナガワールドのクメール人従業員の労働者権利を守る組合)」のトップであるチェム・シタール(Chhim Sithar)氏も完全雇用に復帰したという報道に関してはコメントしていない。シタール氏は、2019年9月27,28,29日の カンボジアのお盆、プチュン・バン(盂蘭盆)中に働かないよう組合員に働き掛けることを狙いにした会合を持ったとされており、ナガコープの見解では、グループの規則に違反しているとして、10月、給料が全額支払われる状態での停職処分となった。
しかしながら、同社は繰り返し、ナガワールドは現在、「従業員約8,200人という強固な労働力」を有しており、また「最近では、グループの営業に追加の労資を提供するための新たな幹部候補生プログラムの一環として約1,000人の研修生も雇用した」と述べ、
「当社としては、当グループの全業務が違法ストライキ中に通常通り続けられたこと、そして取締役会は前述の問題は、当グループの業務および業績に一切マイナスの影響を与えないと予想していることをお知らせしたい」と付け加えた。