約3千人いるナガワールドの現地従業員が、スト活動に参加し、木曜プノンペンにある統合型リゾートの外で、賃上げと労働環境の改善を要求するデモを行なった。
ロイターの報道によると、労働者たちはホテルスタッフの賃金を月額300米ドルへ、そしてゲーミングフロアの従業員は500ドルへと引き上げるよう要求し、現在の給料は150米ドル(約16,295円)から250米ドルの間のスタートだと主張した。彼らはまた、賃上げキャンペーンを組織したといわれ、10月に停職処分となったナガワールドの元従業員で労働組合リーダーのチェム・シタール(Chhim Sithar)氏の復職も求めている。
ロイターによると、従業員の一人、バイ・クンティア(By Kunthea)氏は「労働者の賃上げを要求する(中略)、我々は家賃を支払わなければならず、最近は食品の価格も上がっている。会社は多くの利益を生み出している」と述べた。
ナガワールドの事業者、ナガコープは、2019年後半に、35億米ドルをかけたナガ3拡張の建設を開始した。この拡張によって5棟のタワー全体でさらに4,720の客室が追加されるだけでなく、新しいゲーミングスペース、小売店、レストラン、テーマパーク、スパそしてカンファレンスセンターなども追加される。
ナガコープの直近の業績報告では、GGRが前年比20%増となる12.9億米ドルに増加し、2019年最初の9カ月間のゲーミング純収益は29%増の6億1,620万米ドルにのぼった。