2020年、マカオのカジノ事業者のゲーミング粗収益年間成長率が約8%になることが見込まれている。これを後押しするのが、昨年末に向けた加速と、マスとVIPの両方でのプラスの勢いだ。
この予想は、12月に収益が228.4億マカオ・パタカ(実質で2番目に低い合計収入)へと前年比で13.7%の減少となるなど、2019年を通して収益が減少した後の歓迎すべきニュースとなるだろう。
バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ケルシー・ヂゥー氏そしてユーニス・リー氏は、マカオのGGRは今年再びプラス成長に転じ、収益は第1四半期に横ばいとなってから、第2四半期には+3%、第3四半期は+13%、そして第4四半期には+15%の成長へと増えていくとしている。
水曜のレポートの中で、バーンスタインはこのプラスの勢いは、サンズチャイナがフォーシーズンズとロンドナーで新ホテルのスイートタワー2棟をオープンさせたこと、そしてウィンがアンコールタワーの客室改装を独自に完了させたことからの収容可能人数の増加によってマスマーケットレベルで支えられるだろうと述べた。
レポートは、マスの前年比9%プラス成長を予想しながら、「マカオ内および周辺での継続的なインフラ開発も、訪問数増加とマスGGRのプラス成長を支え続けるだろう」と述べた。
注目すべきは、バーンスタインが中国経済の改善、流動性問題の軽減、人民元のさらなる安定、そして米中間での貿易協議によってVIPの6%プラス成長も見込んでいることだ。
アナリストによると、「VIP回復の主な受益者は、我々がこのセクターで最も推しているウィン・マカオになるだろう。 VIPの回復が、ウィン・マカオの改装、そして軌道系交通システムの開通(コタイの西側でより重要なマスが増え、ウィン・パレスで客の出足を増加させる)と相まって、ウィンにとって前向きな2020年の展望を後押しする」