ゲンティン香港が、「ユニバーサルクラス」と呼ばれる新ラインの豪華クルーズ船造船計画を発表した。同社の既存クルーズ船ブランドよりも共用スペースの混雑を減らし、より高い自由度を提供することを狙いにしている。
会長兼CEOのリム・コック・タイ氏は、今週に入ってドイツにある同社の造船所で行われたゲンティン香港のグローバルクラス第2船の起工式でこの新しいユニバーサルクラス客船の詳細を明かした。第1船は2022年後半の就航が予定されている。
ユニバーサルクラスの客船は全長286メートル、総トン数8万8,000トンで2,000人が乗船できるようになる。一方で、グローバルクラスは総トン数20万8000トンで乗客数は5,000人。
ゲンティン香港傘下の造船所、MVヴェルフテンのピーター・フェッテン社長兼CEOは、この新ラインは拡大する世界のクルーズ業界への足がかりをつかもうとするホテルブランドに向けて売り出されると述べた。
同氏は、「大手ホスピタリティブランドは、自社のブランドイメージを守ることに妥協がなく、ユニバーサルクラスの船は、最も信頼され、評判の良い『ドイツ製』のラベルを付けているために彼らにぴったりだ。同クラスは、液化天然ガス(LNG)燃料を採用するなど、最高レベルの安全性と環境基準を備えて設計されている。ドイツで造船されるものとしては最大となる20万8000トンのグローバルクラスの船を2隻納品していることで、それまでには経験豊かな造船所になっているだろう。そしてMVヴェルフテンは2024年までユニバーサルクラスの船によって、受注がいっぱいの状態が続くだろう」と述べた。