ウィン・マカオは、2019年10月の1カ月間の収益が前年比で4.5%から6.6%の間のプラス成長、調整後のEBITDAは最大で22.2%の増加となると予想していることを明かし、カジノ収益が19.7%の減少となった厳しい第3四半期から大幅に改善することが予想されている。
これらの数字は、夜間に提出された報告書にあったビジネスアップデートの中で明かされており、ウィン・マカオは、ウィン・マカオ与信枠にある残高の一部を返済し、他の企業目的の資金調達のためにシニア債の売り出し案を発表した。
アップデートによると、同社のマカオのリゾート、ウィン・マカオとウィン・パレスの2019年10月の合計営業収益は、2018年10月の4億340万米ドルから、4億2,160万米ドルから4億3,020万米ドルの間に増加すると予想されている。同様に、調整後の施設EBITDAは前年同月が1億1,340万米ドルだったのに対して、2019年10月は1億3,590万米ドルから1億3,860万米ドルの間になると予想されている。
アップデートには、「当グループは、2019年10月の1カ月間にテーブルゲームのウィン率がウィンリゾーツのマカオ事業の調整後の施設EBITDAにプラスに作用し、およそ1,100万米ドル増加させると予想している。逆に2018年の同期間はマイナスの影響を与え、およそ1,400万米ドルの減少となった。」とも書かれていた。
同社はまた、半島にある施設、ウィン・マカオでのアップグレード作業に関する情報も提供し、残り全ての作業が2019年12月から2020年第1四半期の間に段階的に完成する予定だと明かした。
ウィン・マカオはウェストカジノの再構築工事を行っており、強化されたゲーミングスペースにはマス・マーケット向けのゲーミングテーブル44台が設置され、高額スロットエリアは改装されている。このゲーミングスペースは11月10日にオープンした。また新しいレストラン2軒と約650㎡の小売りスペースの全てが数か月以内にオープンする。
同施設のアンコール・タワーは410の客室全ての家具や備品が入れ替えられ、刷新されている。この改装作業は2019年末までの完了が予定されている。ウィン・マカオは、この計画にはルームコントロールシステム、エントリードアシステムのアップグレードや厳選された照明へのアップグレードも含まれていると述べた。
同社は、ウェストカジノとアンコール・タワーのアップグレード総事業費はおよそ1.33億米ドルになると予想していると付け加えた。