初めて発表されてから10年以上が経ち、待望のマカオの軌道系交通システム、MLRT(Macau Light Rapid Transit)がついに本日運行を開始する。
9月にMLRTの運行、調査およびメンテナンスの10年コンセッション契約が与えられた澳門軽軌股份有限公司(Macao Light Rapid Transit Corporation, Limited:MLM)は先週、本日午後から公共サービスを開始することを発表し、最初の旅客列車が午後3時33分にタイパ・フェリーターミナル駅から出発する。2019年12月31日まで全ての列車が無料で運行される。
この地域の統合型リゾートの多くが遠く離れていることを考えると、このLRTはコタイのIR事業者にとって重要なインフラの一つとして見られている。月曜から木曜は午前6時30分から午後11時15分まで、金曜から日曜・祝日は午前6時30分から午後11時59分までの5分から10分間隔で運行するタイパ線は、タイパの住居が集まる旧市街と観光地区をカバーする11駅で運行を開始する。MLMは、この線はまたマカオの陸海空3つの主要ゲートも接続すると述べた。
マカオのコンセッション保有者にとって特に重要なのが、この路線がタイパへと続く前にウィン・パレス、シティー オブ ドリームス、MGMコタイ、スタジオシティ、サンズ・チャイナのザ パリジャンの建物群、サンズコタイセントラルそしてザ ベネチアン、そして最後にギャラクシー・マカオのすぐそばを走ることだ。
マカオLRTの建設工事は2011年に始まったが、計画は一連の遅延や費用高騰に妨げられた。当初42億パタカ(約566億円)の予算が組まれていたタイパ線の建設費用は、最終的には約3倍の110億パタカ(約1481億円)にのぼっている。