メルコリゾーツ&エンターテインメントのローレンス・ホー会長兼CEOは、つい最近、日本での都市型統合型リゾートにかかる費用が、100億米ドル(約1兆857億円)を超える可能性が高いことを示唆した。
週末に行われたブルームバーグとのインタビューの中で日本での計画について話したホー氏は、横浜に全力を注ぐという決定の背景にある理由を説明したものの、日本の大都市でのIR建設には高い費用も伴うと述べた。
ホー氏は、「我々はここ数年間、大半の時間と資源を東京からたった30分の便利な場所に位置し、羽田空港から近い横浜に費やしてきた。世界最高峰の素晴らしいIRを日本で作るには、インフラやアクセスの良さが揃った都市で行う必要がある。だからこそ、我々は横浜ファーストを表明してきた。当社の主要かつ唯一のフォーカスは横浜での開発だ。我々の見立てでは、横浜のリゾートには少なくとも100億米ドルの費用がかかり、スマートシティおよびテクノロジーという点で、最新の技術的進歩のいくつかが採用されることになる」と述べた。
ホー氏の発言は、ラスベガス・サンズの社長兼最高執行責任者のロブ・ゴールドスタイン氏の最近の決算報告での発言と一致する。ゴールドスタイン氏は、日本のIRにとって100億米ドルは「開始点」にすぎないと説明し、「100億ドル以下でそれをする会社はないと思う。基準以下のことをするのでない限りは」と述べていた。
メルコ同様、ラスベガス・サンズもIRの最も可能性の高い第一候補地として横浜を見ているものの、10月のアナリストとの決算報告会の中で、開発コストが最大120億米ドルに達する中で、充分な費用対効果を得ることはもはや当然のことではないと認めた。
ホー氏はこの点では異なる考えを持っており、ブルームバーグに対して日本のような成長の機会は常にメルコの重要な投資戦略となると話した。
ホー氏は、「我々の焦点は常に自律的成長に置かれる。過去数年間、当社は配当、株の買戻しを通じて株主に大きな利益を還元してきた。しかし、同時にメルコは常に成長企業であり、私の人生で最も大きな成長の機会は日本になるだろう。我々は継続して資金の最も優れた分散方法を考えていく。しかし、すでに述べたように我々の最優先は常に自律的成長に焦点を当てることになる」と述べた。