フィリピンのゲーミング規制機関であるPAGCORの会長兼CEO、アンドレア・ドミンゴ氏は、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領によるランドベースおよびオンラインゲーミングライセンス両方の新規ライセンス発行一時停止措置は、規制政策を完全に策定するための時間をPAGCORに与えることを狙いにしていると話す。
火曜にマリオット マニラで開幕した第1回G2E@フィリピンでオープニングの基調講演を行なったドミンゴ氏は、新規ライセンスにそのような制限を設けたことによって、PAGCORは、2020年までにその結果がしっかり感じられるようにするには何が必要かということへのより完全な理解を深めることができたと述べた。
「POGO(フィリピン・オフショア・ゲーミング・オペレーターズ)に関して言えば、新規申請の受け付けを停止しています。これは、必要な全ての規制を盛り込めるよう、PAGCORにおいて我々自身が成熟するための時間を与えるためです。
この地でオフショア・ゲーミングが始まってから2年半が経ち、我々は必要な内容の90%を学んできましたが、残りの10%がかなりの部分でテクノロジーに依存しているため、それについて、単にもう少し学ばなければなりません。
評価、政策は終わりました。2020年までには97%は行かなくとも、売春、拉致、資金調達といった闇の部分を含むPOGOの95%が対処済みとなるでしょう。
我々は、第1四半期、来年までに何をしなければならないかを完全に理解しており、より洗練された自社カジノの運営方法、そしてより洗練された認可営業の規制方法を開始するのをご覧いただけると思います」と話した。
フィリピンのオンラインおよびオフライン業界の規制の間で話を交互に切り替えながら、ドミンゴ氏は、PAGCORは「あからさまにライセンスを付与することで業界に過剰な負担をかけたくありません」と述べた。
この発言の前には、2018年1月のドゥテルテ大統領による新規カジノライセンスへの一時停止、その後今年の8月にPOGOのライセンスを制限する同様の動きがあった。
2022年まで続くことが予想されているランドベース施設への一時停止措置について話す中で、ドミンゴ氏はこう説明した。「これの理由は、そこに行きたい人々を収容できるよう国内の別のエリアでクリティカル・マスに達する必要があるということです。
ですので我々はセブで2つのカジノに許可を出し、ここメトロ・マニラでは(ウェストサイドシティ・リゾートワールドとソレア・ノースを含む)6つ、そしてクラークでは最大で9か10のカジノができます。大統領は、昨年クラークでの禁止措置を解除し、PAGCORはそれを観察してきましたが、現在、クラークには充分な数のカジノがあると考えています。
我々がライセンスを付与する全員が成功するためのかなり高いチャンスを持てるよう、合理化したいのです。それが我々が始めようとしている全体の枠組みです。これらが、我々が理事会と協議してきている内容で、2020年に実施する予定をしているものです」