ゲンティン・マレーシアが2019年9月30日までの3カ月間の収益が1%微増し26.3億リンギット(約689.47億円)となったことを報告した。この結果は旗艦施のリゾートワールド・ゲンティンの中間層からプレミアム層のプレイヤーセグメントでホールド率が上昇したこと、そしてグループの非ゲーミング事業が36%のプラス成長となったことに後押しされた。
しかしながら、調整後のEBITDAは6億9,440万リンギットへと15%減少し、ゲンティン・マレーシアは、カジノ税増税と「主に顧客へのインセンティブの減少によるゲーミングセグメント全体の取引高の低下」を理由に挙げた。
グループの業績は、マレーシアの統合型リゾートでの収益が18億リンギットへと5%増加したものの、調整後EBITDAが5億3,750万リンギットへと16%の減少となったことに大きく左右された。リゾートワールド・ゲンティンの19年第3四半期業績にはまた、屋外テーマパークに関連する訴訟の和解に続く1億140万リンギットの引当金の取り崩しが含まれていた。
ゲンティン・マレーシアの英国の施設は取引高の増加を報告したものの、プレミアム層のプレイヤーセグメントでの低いホールドによって収益は4億1,470万リンギットへと18%減少し、一方で調整後EBITDAは債務関連費用が減少したことで8,570万リンギットへと42%の増加となった。
米国およびバハマでは、収益はわずかに増加して3億5,580万リンギットとなったが、調整後EBITDAは、リゾートワールド・ニューヨークでの給与支払と事業費の増加によって5,540万リンギットへと22%減少した。
結果は様々だったにもかかわらず、ゲンティン・マレーシアは18年第3四半期の15.1億リンギットの損失から、今期は3億9,380万リンギットの純利益へと黒字に転じた。前年同期間はマシュピー ワンパノアグ族が発行した手形への投資で減損損失を計上していた。