フィリピンのゲーミング規制当局、PAGCORが別々の3つの土地区画をマニラ内と周辺で売りに出しており、その中にはパラニャーケ市のエンターテインメント・シティ地区にある14,889㎡の区画も含まれている。
しかし、入札候補者は新たに取得される土地でゲーミング事業を運営する資格を持たないという明確な指令が売却と共に発せられている。
PAGCORは先週、その土地区画に関する情報を公開しており、パラニャーケ市の土地の他に、マニラのすぐ南にあるラグーナの16,335㎡の区画とカヴィテにある 3,249㎡の小さな区画が含まれている。
この3区画を合わせた最低価格は約31.5億比ペソ(約67億円)で、エンターテインメント・シティの区画は最低価格27.4億比ペソ(約58.5億円)に設定されている。
PAGCORは添付の補足資料に売り出しの詳細を記し、「落札事業者は、その土地の所有権によってゲーミング施設および事業の運営権が付与されないことを了承する。カジノライセンスまたはゲーミング事業運営ライセンスは、土地売却の一部ではない。故に、土地の落札事業者にはカジノまたはいかなるゲーミング事業を運営する権利および権限のどちらも付与されない」と述べた。
購入者が後にゲーミングライセンスを申請する資格が与えられるかどうかは不明。
今回の土地売却の前の昨年、PAGCORは、ソレアリゾート&カジノが建つ土地の2つの区画を同IRの親会社であるブルームベリー・リゾーツに37,333,130,000比ペソ(約797億円)で売却していた。PAGCORはまた、40以上ある国営カジノの売却も検討してきてはいるものの、そのアイデアは少なくとも一時的に保留にされている。
韓国の済州神話ワールドを所有・運営する香港上場のランディング・インターナショナル・ディベロップメントは、前回の土地リース契約が解消されたという正式通知を受け取ったことで、エンターテインメント・シティに計画している統合型リゾート開発用の新しい土地区画を探していることを最近明かしていた。
PAGCORは9月、ランディングに対して180日以内に所有権または土地リースの証明を提出するよう求めており、提出できなければ同社の暫定ライセンスは取り消しまたは一時停止となる。