合計173人のタイ人が先週、カンボジアのポイペトにある「オンラインギャンブル店」で逮捕され、その後タイに送還された。この一連の流れによって、オーストラリアに上場するカジノ事業者、ドナコ・インターナショナルが現在繰り広げている争いに注目が集まっている。
バンコク・ポストによると、男123人、女50人がドナコのスターベガスカジノのすぐ裏のショッピングモールにある会場でギャンブル中に拘束され、警察は「ギャンブル用品、コンピューターそして携帯電話」を押収した。 逮捕者たちは尋問後にタイへと送還された。
IAGが理解するところでは、ドナコが現在法廷で争っているスターベガスのタイの元ベンダー達は、競合禁止条項に違反していると言われる中、ショッピングモール内を含む近隣の施設でゲーミング営業を行なっているという疑いがかけられていた。
逮捕された173人のタイ人は、その後タイとカンボジアの当局者の話し合いによって釈放されている。
ドナコとタイベンダー達との長期にわたるこの争いは、当事者間の当初の契約の結果生じたもので、ドナコはベンダー側に、月額500万バーツ(約1,800万円)の運営手数料でスターベガスに隣接する敷地でゲーミング施設を運営する許可を与えていた。その契約は2017年に期限切れとなり、新たな運営の取り決めは行われなかった。
競合禁止条項に違反してのゲーミング営業の継続にドナコが異議を唱えた時、ベンダーはドナコのスターベガスの土地リース契約を解消すると脅迫した。
ドナコは現在、シンガポールの裁判所でタイのベンダーたちに1.9億米ドルの損害賠償の支払いを求めており、一方でオーストラリア当局はベンダーが保有する株式の売却または移動への凍結命令を出している。他にカンボジアでも訴訟が進められている。